令和6年4月8日更新
医療の質・医療安全指標の評価・公表等推進事業 公表
全国自治体病院協議会は、国民の関心が高い医療の質の公表と質の向上を重要課題の一つとし、平成26年3月に臨床指標評価検討委員会を設置し、医療の質の評価・公表等推進事業を開始することとなりました。
また、同年6月には厚生労働省の「医療の質の評価・公表等推進事業」補助事業にも採択されました。この補助事業応募の際には、25病院以上の協力病院が要件となっておりましたが、申請時には83病院の参加が決まっており、意識の高さがうかがえます。その後も参加を呼びかけ、現在は114病院が参加しております。
自治体病院は、都市部からへき地に至る多様な地域において、さまざまな規模・診療体制で医療を提供しています。そのため、当協議会の臨床指標は地域医療や精神医療等の項目を多く選定した自治体病院固有の指標となっており、自治体病院が担う役割の重要性を示すとともに、その充実を図ることを目的としております。
特色としましては、①地域(地域救急貢献率、地域分娩貢献率)、②パートナー(地域医療機関サポート率、精神科病院からの身体合併症受入患者数等)、③生活支援(在宅復帰率、3か月以内の退院患者数【精神】等)など選定し、一般病院指標が22指標、精神科指標は15指標となっており、平成26年度を初年度として継続的に臨床指標データを分析していくこととしております。
この事業の目的は、参加病院が自病院の数値を把握し、公表することで見えてきた問題点を病院全体で検討し、改善策を実行することにより、さらに医療の質を向上させることにあります。それぞれの病院は置かれている状況や、地域における役割が異なるため数字だけをみて比較するものではありません。
公表されました指標が各病院で有効に活用され、自治体病院の医療の質の向上の一助になることを期待するものであります。
平成26年12月
公益社団法人全国自治体病院協議会
臨床指標評価検討委員会 委員長 原 義人
この事業に参加する自治体病院については、 当協議会ホームページ内 自治体病院は今 をご覧ください。
この事業に対する外部委員からの考察 平成27年度事業 平成28年度事業 平成29年度事業
この事業に対する臨床指標評価検討委員会・作業部会等の論文・演題は、こちらをご覧ください。
【 年度報告 】
※2022/9/14 令和3年度データに関して些末な修正を行っております。
【 指標の見方 】
指標には「一般」と「精神」があります。「精神」の指標には一般病院で精神科の標榜がない病院は含まれておりません。
参加病院の中には、途中参加の病院も含まれており、当該回の提出対象となっていない病院のデータは表示されておりません。
データ表の値が空白の場合は、該当なし、有効な登録数値なし、結果数値表示対象外となっております。そのため、各指標値(棒グラフ)において、指標値0および欠測値の場合には棒の高さはゼロになります。
患者満足度を除く指標にあるパーセンタイルとは、小さい数字から大きな数字に並べ替えた計測値において指定された個数番目にある数値を代表値とする表現方法です。25パーセンタイル値、50パーセンタイル値(中央値)、75%パーセンタイル値の四分位の数値と平均値の数値を比較することで、データの分布が把握できます。
一般 (令和6年4月25日現在)
項目番号 | 指標名 | 令和5年度 |
01 | 入院患者満足度 | |
02 | 入院患者満足度(看護) | |
03 | 外来患者満足度 |
|
04 | 紹介率【一般】 | |
05 | 逆紹介率【一般】 | |
08 | 新入院患者紹介率 | |
09 | 在宅復帰率 | |
10 | 地域医療機関サポート率 | |
11 | 地域分娩貢献率 | |
12 | 地域救急貢献率 | |
13 | 転倒・転落発生率 | |
14 | 褥瘡推定発生率 | |
15 | 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率 | |
16 | 肺血栓塞栓症の予防対策実施率 | |
17 | クリニカルパス使用率【患者数】 | |
18 | クリニカルパス使用率【日数】 | |
19 | 脳卒中連携パスの使用率 | |
20 | 大腿骨地域連携パスの使用率 | |
21 | 精神科病院入院からの身体疾患受入れ頻度 | |
22 | 院内他科からの精神科診察依頼頻度 | |
23 | 脳梗塞入院1週間以内のリハビリテーション強度 | |
24 | 脳梗塞ADL改善度 | |
25 | 誤嚥性肺炎の摂食指導実施率 | |
26 | 誤嚥性肺炎再入院率 | |
27 | 急性心筋梗塞アスピリン処方率 | |
28 | 急性心筋梗塞急性期PCI実施率 | |
29 | 急性心筋梗塞急性期PCI実施患者死亡率 | |
32 | 糖尿病入院栄養指導実施率 | |
33 | 脳梗塞急性期t-PA治療施行率 | |
34 | 急性期心筋梗塞PCI doortoballoon 90分施行率 | |
35 | 胃癌低侵襲手術率(内視鏡) | |
36 | 胃癌低侵襲手術率(腹腔鏡) | |
37 | がん患者サポート率 | |
38 | 迅速細胞診実施率(胃癌) | |
39 | 放射線専門医診断寄与率 | |
40 | 安全管理薬剤指導率 | |
41 | 術後せん妄推定発生率 | |
42 | HBV再活性化スクリーニング率 | |
43 | 警告薬剤定期検査実施率 |
一般06及び一般07は平成29年度、一般30は平成30年度、一般31は令和元年度で終了
精神 (令和6年4月25日現在)
項目番号 | 指標名 | 令和5年度 |
01 | 入院患者満足度 【精神科再掲】 | |
02 | 入院患者満足度(看護) 【精神科再掲】 | |
03 | 紹介率 【精神科再掲】 | |
04 | 逆紹介率 【精神科再掲】 | |
05 | 新入院頻度 【精神科】 | |
06 | 緊急措置入院件数 【精神科】 | |
07 | 措置入院件数 【精神科】 | |
08 | 退院頻度 【精神科】 | |
09 | 3ヶ月以内の退院率 【精神科】 | |
10 | 再入院率 【精神科】 | |
11 | 在宅復帰率 【精神科】 | |
12 | 救急車来院件数 【精神科】 | |
13 | 警察関係車両来院件数 【精神科】 | |
14 | 転倒・転落発生率 【精神科再掲】 | |
15 | 褥瘡推定発生率 【精神科再掲】 | |
16 | クリニカルパス使用率 【精神科再掲】 | |
17 | クロザピン処方実人数(入院)【精神科】 | |
18 | クロザピン処方実人数(外来)【精神科】 | |
19 | 電気痙攣療法延べ人数(入院:全麻)【精神科】 | |
21 | 作業療法延べ人数(入院)【精神科】 | |
22 | 作業療法延べ人数(外来)【精神科】 | |
23 | 訪問看護延べ人数(外来)【精神科】 | |
24 | アルコール依存症患者数(外来)【精神科】 | |
25 | アルコール依存症患者数(入院)【精神科】 | |
26 | 薬物依存症患者数(外来)【精神科】 | |
27 | 薬物依存症患者数(入院)【精神科】 |
精神20は平成30年度で終了