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中小病院委員会とは

当協議会会員のうち、200床以下の病院、いわゆる中小病院は、大病院よりも多く、住民に最も近く、住民の健康や生活を守り支える最前線の病院であり、地域社会や日本の根幹を支える拠点病院です。

本委員会は、そのような公立の中小病院が直面している問題について、検討することを目的としています。






委員名簿

 

委員長

中村昌樹  公立森町病院 院長

高齢化が進んだ我が国の医療は、病院同士の機能分化と連携、そして誰もが、住み慣れた地域で最期まで住み続けられるように支えるための地域包括ケアシステムの構築へと向かっています。そのような中、全国で多くの自治体立中小病院が、行政や住民と連携しながら生活者を支える医療を担っています。高度急性期医療の集約化も、生活圏の医療が充実してこそ成り立ちます。今後、ますます自治体立中小病院の底力が重要となるでしょう。

 

副委員長

植竹智義  佐久穂町立千曲病院 院長

長野県の東に位置する97床の当院は、4つの関連施設も併設する70年続く医療・介護・福祉の中心的存在です。「地域の人に信頼され、愛される病院」として、高齢化社会でこそ民間が出来ない手の届くサービスを提供しています。2018年の地域医療構想でしたが、台風19号災害の復興、新型コロナ感染症の予防・診断・治療と地域住民の生活を支えるなかで、地域における自治体病院の存在意義がさらに再認識されています。

 

担当副会長

 

吉嶺文俊  新潟県立十日町病院 院長

● 当院の底力
  ・ 「しっかりと急性期医療をこなし、しなやかに包括ケアを支える」
  ・ 越後妻有地域において、「断らない病院」「面倒見のいい病院」の両面から医療を提供しつつ、医学生・研修医など次世代医療人の育成にも力を注いでいます
● 中小病院の意義とは
  ・ 中小病院は大病院の後方病院ではありません。住民に最も近く、人々の健康と生活を守り支えることができる大切な医療機関であり、日本社会における共通の財産だと思います。

 

担当常務理事

 

久貝忠男  沖縄県立北部病院 院長

当院は沖縄本島の北約60%を占め、人口10万の北部医療圏にあり、世界自然遺産「やんばる」をかかえる自然豊かな所に立地しています。
沖縄は医師多数県ですが当院は医師偏在に苦しみ、医師不足は宿痾のように重くのしかかっています。解決策として地域医療構想の中で近くの類似の民間病院との統合が現在進んでいます。医師不足をはじめ地方の中核病院の中小病院委員会で様々な課題を共有し、解決できることを願っています。

 


嶋本富博  宮崎県立宮崎病院 院長

都市部と中山間地域を結ぶ重要な役割を中小病院が支えてきました。宮崎県においては九州山地に沿った地区の住民を中心に自治体病院が支えています。これから起こる人口減社会においてこれまでの枠組みから地域医療体制を再構築することが求められています。その中で中小病院のこれまでの地域医療への貢献知見を踏まえての新たな役割が求められていると考えています。かかりつけ医機能も含めた住民に近い医療の提供先としての必要性が増すことを期待されます。

 

 

委員

伊藤昭英  市立千歳市民病院 院長

中小病院は経営上のスケールメリットの点で大病院に比べ不利ですし、患者も大病院指向があるのは否めません。人口の少ない地域に立地していると職員募集にも不利だとも感じています。だからといって集約一辺倒ということにならないよう、存在意義をアピールできるように知恵を絞ります。

 

 

長島 仁  士別市立病院 事業管理者・院長

北海道の士別市は旭川の北50㎞くらいのところにある人口1万8千人くらいの地方小都市で、入院ができる医療機関は当院しかありません。日本の地方(田舎)における中小規模公立病院の重要性は現在のコロナ禍のためにさらに高まっていると思います。しかし、地方の中小規模公立病院は医師確保をはじめとするたくさんの困難を抱えています。そのような状況で、地方の中小規模公立病院の代表者が集まって議論を行う中小病院委員会は私にとっては非常に刺激的なものとなっております。

 

 

松本 宏  登米市立登米市民病院 院長

自治体病院における中小病院とは、地域医療を担う病院で、地域の一般急性期治療を行いながら、かかりつけ医と連携して慢性期医療を担う病院と思います。高度医療は都市部の高次機能病院との連携になりますが、その後の治療を地元で引き受け、患者(住民)に寄り添った医療を提供するものと考えます。また、コロナのような新興感染症や災害時にも地域の中心となって地域での医療体制を確保することが求められる病院でもあると考えます。


 

小橋孝介  鴨川市立国保病院 院長

誰もが安心して生まれ、育ち、年を重ね、人生を終えられるように、地域住民の人生に伴走する地域包括ケア・医療の実践の場として中小自治体病院は重要な役割を担っています。地域の実情に合わせてその実践の中で生まれる優れた取り組みや抱える課題は様々です。本委員会はそのような中小自治体病院をつなげ地域の未来を創る委員会であると感じます。

 

 

佐藤俊浩  最上町立最上病院 院長

地域の過疎化に加え、新型コロナ禍の昨今、二次医療圏の中でも施設の統合化を妨げる豪雪地域といった現実にも直面していますが、逆にそうした時代だからこそ小自治体の特色が前面に出せる好機でもあります。地域住民を守るための、令和新時代にふさわしい独自の地域包括ケアシステムの確立により、高齢化社会の中でもひたすら元気な病院・施設を目指し、当方の歩みを全国に発信するとともに、関係の皆様と御意見を交換できれば幸甚です。

 

 

 

西澤 誠  町立宝達志水病院 院長

当院は、70床ですが町内で唯一の病院として地域包括ケアシステムの中核的役割を自認し、「求められる医療を提供する」ことを軸に運営しています。このコロナ禍では、大病院へ通院していた終末期の在宅医療希望者が増えており、積極的にその支援を行っています。高齢化社会では地域に密着した中小病院の重要性はどんどん大きくなっていると感じており、本委員会は取り組むべき課題について考える場として大変ありがたく思います。

 

 

江角悠太  国民健康保険志摩市民病院 地域医療医務監

住民が理想の医療機関に最も求めている「近接性」「継続性」
在宅急性期から回復期、在宅医療、緩和、看取りまで、一貫して行うことができる病院。これが今の医療制度上、唯一実践できる病院が200床未満の中小病院であり、且つへき地で展開できるのが公立病院であると考えます。今後全国で対峙する少子高齢人口減少の中で、自治体中小病院は全ての病院の道しるべとなると感じます。

 

 

 

白石吉彦  隠岐広域連合立隠岐島前病院 参与、島根大学附属病院総合診療医センター長

へき地離島にある自治体病院はほとんど中小病院で、医療者はもちろん事務方の職員確保にも苦労しています。大きな自治体病院とは多くの場合、問題の種類が違い、解決策も違います。一方では住民と距離が近く、地域に唯一無二の病院であることも多く、分かりやすいやりがいを感じながら社会貢献を行うことができます。そういった問題点の解決方法や魅力を皆様と一緒に考え、発信していきたいと考えています。

 

 

大原昌樹  綾川町国民健康保険陶病院 院長

当院は、うどん発祥の地、香川県綾川町にある63床の小規模病院です。四国にも多くの中小病院があり、治す医療だけではなく、支える医療、保健活動、地域づくり、まちづくりにも貢献しています。地域住民との距離は近く、身近で頼りになる医療機関となるよう日々努力しています。本委員会を通して中小病院の魅力ややりがいを伝えることができればと考えています。

 

 

坪内斉志  小林市病院事業 事業管理者

自治体病院の多くが200床以下の所謂中小病院で、医療資源の乏しい地域における医療の「要」であることは言うまでもありません。20年以上にわたり住民の方々に理解を求め、行政および医師会と協働することで自治体病院としての存在意義を示すことを目標として参りましたが、全国のそれぞれの地域で医療体制の堅持に日夜努力を続けておられる先生方と一同に会する中小病院委員会への参加は、大変意義深いことと存じます。

 

 

甲斐 豊  阿蘇医療センター 病院事業管理者兼院長

当院は、熊本県北東部に位置する阿蘇医療圏の阿蘇市の公立病院(124床)です。政策医療機能を充実させ中核病院の役割を果たし、感染症指定医療機関として新型コロナへの様々な問題にも対応しております。今後、在宅医療の需要が増し、限られた医療資源で広大な圏域の住民への専門的かつ有効な医療提供はどうあるべきか、医療サービスの形態を見直す必要性も感じています。中小病院委員会ではこれらに関しても検討いただけましたら幸いです。

 

 

自治体病院リーダー養成塾


中小病院委員会では、『経営のわかる幹部』を育成し、人材育成を通じて会員病院の経営基盤の強化を図り、もって地域に必要とされる中小病院を目指すことを目的とした自治体病院リーダー養成塾を毎年開催しています。

管理者・院長・副院長・部長をはじめとした経営層が『会計財務の基礎知識を習得しつつ、病院経営を基礎から学びたい』等の要望に応えた内容となっており、特に、最近、幹部に登用された方にお薦めの研修です。

■ 実例に学ぶ病院経営   ■ リーダーの心構え

病院経営の先駆的な取組みを行ったリーダーから実例を紹介するとともに、企業人材育成の分野で見識の深い外部講師を招き、理論に基づいた組織マネジメントとリーダーシップを学びます。それらを踏まえてグループワークでは、公立病院を取り巻く諸情勢と経営効率化や人材確保策等の取組みを共有し、直面する課題の解決方法を模索します。
グループは大規模~小規模まで同じ病床規模で構成するため、悩みも共通しています。地域の枠を超え、同じ悩みを抱える者同士で課題の解決に向けて活発な討議を行います。今後の公立病院の在り方を共に考え、経営のわかる幹部の育成が狙いの参加者満足度が非常に高い研修会です。


■ 財務諸表の見方(基本編)   ■ 決算データを用いた実践(応用編)

公立病院経営に経験豊富な大手監査法人の公認会計士や公営企業経営アドバイザーから財務諸表を用いて、その見方や、経営幹部が抑えるべきポイントを学び、自院の財務状況を理解してもらいます。
応用編では、実際の決算書データを用いて経営状況を分析していただき、グループワークを通じて、参加者同士で知識を深めていただきます。その際、複数の補助講師が各グループを巡回し、参加者の分析をサポートします。


■今年度の日程・案内・申込

https://www.jmha.or.jp/jmha/seminar/info/366

 

 

自治体立優良病院表彰


全国自治体病院開設者協議会及び公益社団法人全国自治体病院協議会では、自治体立の病院で、地域医療の確保に重要な役割を果たしており、かつ、経営の健全性が確保されている病院を表彰するため、昭和61年度から自治体立優良病院表彰を行っております。

 

最近の自治体立優良病院表彰のうち、中小病院の一覧

 

年度
区分都道府県病院病床数
令和3年
総務大臣表彰 岩手県 一関市国民健康保険藤沢病院 44床
令和3年 総務大臣表彰 石川県 公立羽咋病院 174床
令和3年 総務大臣表彰 島根県 公立邑智病院 98床
令和3年 両会長表彰 広島県 庄原市立西城市民病院 54床
令和4年
総務大臣表彰 高知県 佐川町立高北国民健康保険病院 98床
令和4年
令和5年
両会長表彰
総務大臣表彰
鳥取県 日野病院組合日野病院 99床
令和5年 両会長表彰 石川県 公立穴水総合病院 100床
令和6年 両会長表彰 兵庫県 神戸市立神戸アイセンター病院 30床